原宿明治通沿いに雑貨店「ASOKO」がオープンした。日曜日の夜7時を過ぎても入店待ちの行列があり、15分待ちで中に入ることができた。品揃えの特徴は低価格な生活雑貨が中心だが、消しゴム21円から自転車20,000円以上まで価格は幅広い。
「ASOKO」WEBサイト
http://www.asoko-jpn.com/
店舗のコンセプトは 「AMAZEMENT 驚き」かな。WEBサイトには以下のように書かれている。
「ASOKO」は100円ショップに「デザイン」というキーワードを入れた店とも言えるが、残念ながらダイソーやセリアなどの100円ショップからこの品揃えはどうやっても生まれないと思う。元々が主婦向けにスーパーの店頭で100円市を展開してきた会社と20代を中心とした女性向けにファッション・アパレルを展開してきた会社では考え方が違う。(この「ASOKO」という店はアパレルを中心に50億円の売上を上げている企業である。)
どっちがよくて、どっちが悪いということはない。この2つが違うということである。
ターゲットが違い、提供している価値が違う。それが「実用品販売店」と「雰囲気販売店」の違いである。平たく言えば、「ASOKO」は「欲しい商品を買いに行く店」ではなく、「何かないかな、を満たす店」だ。
この2つを区切る壁は緩やかなようで実はなかなか相手側の領域には入り込めない。
店名のない店
店の名前は大阪弁で「あそこに行かへんか」の「あそこ=ASOKO」だと言う。大阪人の生活に根付いた店舗を目指す意識の現れだろうか。(元々、今年3月に大阪に1号店を出しており、会社も大阪にあり、社員も大阪人だからだろう。)
「あそこ」が指すものは関東人がいう「あそこ」とは意味が少し違うのかもしれない。その違いをニュアンスで言うと、大阪はOne of One の「あそこ」、関東はOne of themの「あそこ」ということだろうか。(これは単なる推測だが)
そのネーミングの本来の意図は知らないが、ダイソーが、セリアがすべて「100均」とカテゴリー名で呼ばれている中で敢えて「店名」にカテゴリー名よりも指す範囲が広く、何を指しているのか不鮮明な「あそこ(ASOKO)」を持ってきたことに、逆に「ブランド」を大切にして「ブランド」で戦おうとする意図を感じる。
Tiger Copenhagen
大阪にはASOKOより先にデンマークから来た雑貨店「Tiger Copenhagen」が開業している。業種・コンセプトはほぼ同じと聞いているが、オープン当初視察に行こうとしたら予想以上のオープン人気で商品が品不足になってしばらく休業していたため見ることができなかった。
この「Tiger Copenhagen」も表参道に10月2日(水)にオープンする。(店名がFlying Tiger Copenhagenに変わるようだ)
こちらはその出自からも国際色豊かな展開となり、2つの低価格雑貨店により原宿近辺のお客様の流れが変わるかも知れず、楽しみである。