サラダを食べても健康にはなれない日本人

1.健康になるために野菜を摂っているのに、野菜の消費量は減っている

日本人の野菜の消費量はこの40年くらいの間に年間119㎏から91㎏へと大幅に減少している。野菜に比べて、「牛乳・乳製品」「肉類」はその消費が伸長している。

素材別食料消費量推移

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野菜の種類別に増減の状況をみると、
だいこん、はくさい,きゅうりが減少
トマト、ブロッコリーは増加、または横ばい

増加、横ばいの品目をみるといわゆる緑黄色野菜で「サラダ」用の野菜だ。

品目別野菜消費量推移

 

2.サラダは増えているがサラダだけでは健康になれない

しかし、サラダの消費は健康ブームを背景に増加している。
家計調査によるとH7(1995)の812円/年からH23(2011)には1,019円/年まで伸長。

サラダ購入金額推移

 

健康志向、健康になる目的のためにはサラダを食べることだけでは覚束ない。1日に必要な野菜の量は350gといわれているが、実際、サラダはその見た目のボリューム感に比べて実際の重量は少ないので、野菜から1日にとるべき栄養素を確保できていない。

3.アメリカでは野菜の消費が伸びている

1980年代はアメリカの野菜消費量(1人当たり)は日本人のそれに比べて20%も低かった。
それが2009年では逆転して、アメリカ人の消費量の方が20%くらい高くなっている。

日米の野菜消費の格差

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 4.アメリカではなぜ野菜の消費が伸びたのか?

1980年以降にアメリカでおこった野菜消費を増加させる動きは以下の通り。

1) 所得向上(アメリカでも日本でも低所得層ほど野菜を摂取していない)
) 野菜生産量の増加による価格低下(大規模農業による生産性向上)
) 野菜物流の改善(コールドチェーンの確立、鮮度維持技術の向上)とカット野菜の普及
4) 野菜消費促進運動(ファイブ・ア・デイ プログラム=1日5サーブ以上の野菜をとろう)

 アメリカは 野菜生産の拡大→野菜価格の低下→野菜流通の改善→野菜摂取機会の拡大と産業側の努力もさることながら、ファイブ・ア・デイ プログラムのような野菜を食べる目的と食べる行為を結び付けたプログラムが運動として1990年代から浸透してきて、野菜全体の消費を下支えしている。 

もちろん、日本にもファイブ・ア・デイ協会(http://www.5aday.net/)があり普及活動はしているようだが、まだまだ消費を高めるところまでは行っていないようだ。

日本における野菜の普及は欧米の食生活を真似た食の洋風化によって進んでいるかと思ったが、実は形だけの洋風化では目的に対して逆行することになっている。

健康になるというフィロソフィーがないとサラダをいくら食べても駄目だな。

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