インフォグラフィックス

人類は洞窟壁画という最初のインフォグラフィックを生み出し、文字より早くから情報伝達手段として絵柄・図形を使っていた。つまり、インフォグラフィックスはコミュニケーションの原点ともいえる。(上はラスコー洞窟壁画:Wikiより)

一般に「インフォグラフィックス」とは何を指すのだろうと思う人もいるので、Wikiによると

「インフォグラフィックは、情報、データ、知識を視覚的に表現したものである。インフォグラフィックは情報を素早く簡単に表現したい場面で用いられ、標識、地図、報道、技術文書、教育などの形で使われている。また、計算機科学や数学、統計学においても、概念的情報を分かりやすく表現するツールとしてよく用いられる。科学的情報の可視化にも広く適用される。」

とある。

マーケティングにおけるインフォグラフィックスの事例

様々なインフォグラフィックスがある中で、もっとも日常的なインフォグラフィックスは何といっても「地図」だろう。地図は物理的に存在する地形、道路、鉄道、家屋などを平面上に表現しているものだが、さらにその上に様々な情報を掲載することで必要なメッセージを送っている。

 「世界の日本食レストラン」

「どんぶり」をモーチフにビジュアル表現したもの。最も日本食レストランが多い都市が「ソウル」ということが一目でわかる。

日本食レストラン

(出典:http://tg.tripadvisor.jp/washoku/)

 

地図に次いでなじみが深いのは「グラフ」。

下のインフォグラフィックスはインターネットで使用されている言語を2000,2005、2011の3時点で比較したもので、英語の比率が下がり、中国語の比率が高まっていることがわかる。これは単純な円グラフを3つ重ねているだけだが、デザイン処理をしているためにexcel出た作ったグラフよりはメッセージが伝わってくる。
円グラフ

(出典:http://www.techinasia.com/dominant-languages-on-internet-english-chinese/

次のインフォグラフィックスはモバイルコンテンツ市場規模をチャートに表したもの

2004年
モバイルコンテンツ1

2008年
モバイルコンテンツ2

2013年
モバイルコンテンツ3

(出典:http://visualizing.info/article/4701.html)

こうやって時系列で並べると、2004年~2013年までのモバイルコンテンツ市場がどのように変化したのかがわかりやすい。

マーケターの人は比較的数字を見慣れているから、数字だけでもデータが発信するメッセージが見えてくるが、一般の人にはなかなかそれが難しい。

インフォグラフィックスにはデータをメッセージにする力がある。

さて、次はOK Wave総合研究所様が出している調査レポートのインフォグラフィックスである。

このインフォグラフィックスを見るだけで、住宅購入前後に男性と女性が考えていることが全く違うことがよくわかる。詳細なデータは見ていないが、男性の住宅購入前の関心事は「転職」と「債務整理」、すなわち、マイホーム=住宅ローン(負債)という価値観がうかがわれ、女性は「妊娠・育児」となっており、マイホーム=子育て環境との価値観がわかる。
非常に示唆に富むインフォグラフィックスである。

OK

(出典:http://www.okwave.co.jp/ri/labo/report/201406residence/index.html)

 メラビアンの法則

さて、インフォグラフィックスが持つ視覚情報の優位性を考える時に思い浮かぶのが「メラビアンの法則」だ。メッセージを受け取る側はその意味を解釈する際に、「言語情報(言葉で説明される内容)からは7%の影響しか受けず、聴覚情報(耳から入ってくる声の質や会話の早さ、口調など)からは38%の影響を受け、視覚情報(見た目や表情、形状など)からは55%と過半数の影響を受ける」というもの。一言で言えば、コミュニケーションには視覚的要素、すなわち、ビジュアル化したものが欠かせず、その役割は非常に大きい、という意図とで使われることが多い。

 余談というか、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱したものだが、実際に行った心理学実験と上の「」内で言われていることではかなり違っている。デフォルメされている。メラビアンの行った実験については、「天使と悪魔のビジネス用語辞典」(http://www2u.biglobe.ne.jp/~hiraki/d74.htm)に詳しく記述されている。

マーケターも昔はインフォグラフィックスどころではなく、グラフ1つ描くのにもグラフ用紙に定規を使って鉛筆でグラフを描いていた。グラフの柄はスクリーントーンを1つ1つ貼っていた。(すごい時代だった!!)

今ではExcelやBIツール(弊社ではQlikView)を活用して下のようなチャートを簡単に作成することができる。(便利になった!!)

Excelで作った3次元データを使ったバブルチャート
バブルチャート

QlikViewで作ったメッコチャート(RF分析)
メッコチャート

 

 

 

 

 

 

データを見たがる人は、2つの相反する要望を持っている。

●できるだけたくさんのデータがあることの安心感

●できるだけ少ないデータで説明できる(理解できる)わかりやすさ

この2つの要望を紙面(レポートなど)で満たすのは結構むずかしい。プレゼンテーションの場があって言葉で補足できればいいのだが、それがない時は要望を満たせるか心配だ。

そんな時に、インフォグラフィックスをアプローチは非常に効果的だ。デザイナーではなくてもセンスのあるインフォグラフィックスを使いこなせるようにならないと。

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