オンライン化する国勢調査は何を映すのか!?

「平成 27 年国勢調査実施本部」が10月1日に発足した。ニュースでも発表されているが、この国勢調査から調査方法が大きく変わる。総務庁発表の資料でも以下のように「ビッグチャレンジ」との表現を使っている。

 平成27年国勢調査における『ビッグチャレンジ』

  • 日本初の取組 : 全国津々浦々でオンライン調査を実施(オンライン調査の全国展開)
  • 世界最大規模の調査 : オンライン回答は約1000万世帯超を想定
  • 先進的な調査方式 : スマートフォン調査システムの導入・オンライン調査の先行実施

「世界最大規模の調査」という表現で、「世界最大」と言い切らないところがお役所らしいのですが、それでも1千万世帯をオンラインで調査とはスゴイ!日本全体で5千万世帯余りだから20%以上はオンラインで調査するというか、対象世帯がオンラインで回答してくれると目論んでいることになる。

~以下、「平成27年国勢調査の実施に向けて」(総務庁統計局)より引用~

国勢調査の流れ

オンライン調査、それも家庭への普及・利用率をみると、多分スマートフォンによる回答が多いと思われ、。まさに「スマホファースト」である。このあたりも含めて、役所とは思えない柔軟かつ先進的取り組みと評価したい。(確かにこの機会を逃すと次は5年後になり、そこでオンライン調査に取り組んでは時代遅れ感が大きく、評価されずに批判されるだけだろう。)

オンライン化は、調査予算の削減、工程の短縮化(データの電子化)など様々なメリットも生まれるだろう。また、答える方も調査員と会ったり、時間を調整したりなどの時間が短縮できる。(ちなみに平成22年の国勢調査には調査員70万人、予算600億円超が費やされた。)

実際の国勢調査の実施は平成27年10月1日からとなる。社会調査だけでなく、マーケティングリサーチ業界においてもエポックになることは必須だろう。

ところで第1回の国勢調査は100年以上前の1920 年(大正9年)に実施されている。前述の統計局の資料の中で第1回当時と現在を比較する資料が添付されていたので、いくつか抜粋して紹介したい。

~以下、「平成27年国勢調査の実施に向けて」総務庁統計局より引用~

第1回といま

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 人口は倍以上に増え、世帯数は4倍強になった。(世帯人員数が減ったということ)
  • 平均寿命も男女ともほぼ倍になっており、年齢別の人口構成も大きく変化している。
  •  さ産業構造をみると就業人口は1920年当時は第一次産業が半数以上、現在は第3次産業が7割以上となっている。
  • 製造品出荷額に至っては、60億円→289兆円余りと4万8千倍以上に増えている。

同じ日本とは思えない!!  全く違う国のようじゃないですか!!

100年も前なのか、100年しか経っていないのになのか、は見方次第ではあるが、100年間で日本がこんなに変わったと実感できるのも「国勢調査」があるおかげである。(表中データは国勢調査以外もあるが)

ということで、

国勢調査は「時代」を映している

という用意したような締めの言葉につなげて終わりたい。

 

 

 

 

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