トレインチャンネルがウェザー・マーケティングを始めた裏事情

首都圏のJRの車内デジタル・サイネージ「トレインチャンネル」でこの7月、8月に新しい広告の試みをジェイアール東日本企画(Jeki)が行っている。 <以下は同社のプレスリリース資料より引用>

1、 熱中症指数連動型広告展開

○ 7月29日(月)より、一般財団法人日本気 象協会の熱中症指数と合わせた映像広告をトレインチャンネルで展開します。
○ 熱中症になりやすい指数を、商品情報とともに地図形式で表示し、その直後に商品CMを放映することで、効果的に商品を訴求します。
○ 通常トレインチャンネルで放映しているニュース番組等と同じ随時更新システムを使用し、朝、夕方、夜の1 日3 回情報を更新します。
○ 広告主は大塚製薬株式会社で、広告内容は「ポカリスエット」商品告知です。
熱中症
  

2、洗濯指数連動型広告展開

○ 8月5日(月)より、一般財団法人日本気象協会の洗濯指数と合わせた映像広告をトレインチャンネルで展開します。
○ 新たな試みとして、洗濯指数の高い(外で洗濯物が乾きやすい)場合は「ナノックス」を、洗濯指数の低い(外で洗濯物が乾きにくい)場合には「ハイジア」を、洗濯指数と組み合わせて自動的に配信し、直後のCM枠でも、上記2商品を自動的に選択して放映します。
○ 通常トレインチャンネルで放映しているニュース番組等と同じ随時更新システムを使用し、朝と夕方の1日2回情報を更新。指数と連動した商品情報を配信します。
○ 広告主はライオン株式会社で、広告内容は「ナノックス」「ハイジア」商品告知です。
○ 今回の企画は、指数情報を活用した広告表現手法等の実証実験として実施するものです。
洗濯指数
 

今年の夏の暑さの象徴である「熱中症」と「ゲリラ豪雨」の気象現象に合わせて、前者は「ポカリスエット」、後者は洗濯指数によって洗剤(「NANOX」と「HYGIA」)を提案する凝ったプログラムとなっている。まさにウェザー・マーケティングの王道を進んでいるのだが、実はその背景には次のような事情があったのだ。

トレインチャンネルの広告は効果がない ‼

2009年に行われたトレインチャンネルに関する調査の結果がそれを表している。

「トレインチャンネル」で便利だと思うのは、次のどのコンテンツですか。
(2009
6、インターネット経由で東京在住の2060代の男女300人。複数回答。JapanInternet.com調査)

人気のトレインチャンネルコンテンツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレインチャンネルのコンテンツの中で「コマーシャル動画」は7.7%しか便利とは思われていない。つまり、トレインチャンネルはその媒体特性上広告には向いていない、ということになる。

これでは困ってしまう。広告インカムがないとトレインチャンネルの設置費用すら賄えない。

そこでグラフの上のほうをみると、「天気予報」はコンテンツの中で最も支持されている(43.7%の高い支持率)ことがわかった。

つまり、トレインチャンネルでは「天気予報」と密接な関係のある商品の広告を「天気予報」とリンクして流すことで、はじめて広告媒体としての価値を生み出すのである。

流石です、Jekiさん。

 

 

 

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